地魚がうまい港の居酒屋

監査役の仕事をするようになってからは国内20か所程度の港町の倉庫に保管された在庫実棚監査の出張では、地場の魚が美味しい居酒屋や鮨屋で一杯飲んで最終の新幹線で帰るというパターンが出来上がりました。出張前に地元で美味しそうな地魚の居酒屋を太田和彦氏の『居酒屋百名山』や「ぐるなび」などで探し予約をして出かけるようになりました。特に日本海の港、秋田、直江津、富山、伏木は地魚が美味しい居酒屋や寿司屋が多く値段も格安です。同行した若い社員も誘いご馳走しています。

また日本の港には地場だけで食されている野菜や山菜、きのこなどもたくさんあります。それらに出会うのも楽しみの一つです。もちろん一流フレンチのお店や割烹、鮨屋などでは感動ものの地場食材にも出会えます。そんな贅沢な料理が味わえ、心豊かになれる時間がとても楽しみです。

 

日本全国に美味しいものあり その1

礼文島の食堂で食べた馬糞雲丹山盛りの雲丹丼の美味しかったこと。こんなに贅沢な丼は他にありません。利尻島の馬糞雲丹はオレンジ色の濃いメスが最高に旨い。利尻昆布の旨みも天下一品。

根室ではタラバ蟹を凌ぐ旨みがあって美味しい花咲蟹をお腹いっぱいになるまでいただきました。

旭川鮨屋「みなと」(20頁)ではキングサーモンの沖取りの全身トロのような大助(おおすけ)や身厚なむき身の北寄貝は脂が乗り甘い鰊の刺身など道産ならではの食材に感動しました。

️札幌のフレンチ「モリエール(11頁)では1年間で100頭ほどしか生産されないという焼尻島の潮風を受けた牧草を食べるサフォーク種の羊「プレ・サレ・焼尻」のラックオブラム(ラム肉を使ったフランス料理の定番)をいただきました。こんな美味しい肉があるのだという強いインパクトは忘れられません。

真狩村レストラン「マッカリーナ」(10頁)でいただいた採れたて野菜をふんだんに使ったフレンチが忘れられません。馬鈴薯のビシソワーズ(ジャガイモの冷製ポタージュスープ)はまさに逸品。アスパラガス、ブロッコリーも最高です。

️秋田の割烹「たかむら」(26頁)では黒鮪、真子鰈、はたはた、岩牡蠣に加え、春には山菜、秋には天然舞茸、松茸などのきのこ類が楽しめます。とんび茸という香り濃いきのこの炊き込みご飯の味は忘れられません。黒鮪の砂ずり辺りの希少部位「えんぴつ」の握りは二度と口にすることはないかも知れませんがまさに絶品でした。

️釜石の鮨屋「竹寿司」では黒鮑、さざえ、紫雲丹、しめ鯖などの握りやきんきの煮付けをいただきました。なかでも新鮮なほやの味が忘れられません。めったに獲れないというまんぼうの刺身が話題になりましたがいまだに出会ったことがなく自分の中では幻の魚です。

️仙台駅中の鮨屋街では立ち食いの近海もののさば、いわし、さんま、あわび、赤貝、北寄貝などの鮨が格安でいただけます。

️鶴岡のイタリアン「アル・ケッチャーノ」では庄内浜で水揚げされる旬の魚介類が供されます。何といっても圧巻は地元の丸山さんが育てた羊のラックオブラム。こんなに美味しい肉料理があるのかと叫んでしまいそうです。夏には地元だけで育つだだ茶豆がいろいろな料理に供されます。